緋色と翡翠雫の欠片


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宝物

疑惑

こんばんは、よろず(現在はおもに薄桜鬼より千景×千鶴only小説)サイト『零れた雫』管理人叉織姫様より、当サイト管理人ひよりが今月誕生日ということでプレゼントでいただきました。

真弘×珠紀のお話を頂ました。ひよりが真弘大好きということで書いていただきました。

本当にありがとうございます。これからも作品つくりに頑張ってください。




     疑惑









 昨日今日の仲ではないはずだなのになんで…

見たくて見たわけではないし、後をつけようとしてつけたわけではない。

 たまたま向かう方向が一緒だっただけで…

珠紀が見知らぬ男性と歩いていた。

 たとえば道を聞かれただけかもしれない…だが…あの親しげな様子は…ただごとではない。

 これは直感、珠紀が浮気をしているとしか考えられない。

俺は…何とか二人の会話を盗み聞こうとして、こっそりと背後から近づく。

 だが、後一歩というところで邪魔が入り…用意に近づけない。

 こうなれば…守護者の力でヤタガラスになって空から偵察まで考えたが…不用意に姿を見せるのはよくないと思い留まる。

珠紀が嬉しそうな笑顔で男の腕に腕を絡ませた。

『珠紀っ!』思わず声が出そうになり何とか自分の手で口を押さえて難を逃れる。

 それからも俺は二人の行くところへと何処までも付いて行く。

うん?ちょっと待て、この先は、ばば様の…神社だ…なんでどうして…まさかもう二人は、ばば様公認の仲なの…か?

俺でもまだ正式に挨拶(結婚の挨拶)などしていないというのに…このままでは浮気では、すまなくて俺は珠紀を永遠に手の届かないところへと失う…のか?

 それだけは、それだけは決して嫌だ、珠紀をあいつに取られるくらいなら…

「おい、待て」
俺は風の力に脚力を乗せて、一気に二人の前にと躍り出た。

 両手を広げて、この先に行かせないために道を塞いだのだ。

 たとえ、珠紀が俺よりこいつを選んだとしても…俺は絶対珠紀を手放さない、俺の傍らから離さない。

「真弘先輩?何をしているんですか?」
珠紀は急に現れた俺に驚いて、目をぱちぱちとさせている。

 本当にこんな珠紀の顔も可愛いと思えるんだから…昔の俺からは到底信じられない姿だ。

「珠紀、この方は?」
初めて聞いたが随分と落ち着いた低い声の男性だ。

 年のころは俺より十ほど上のようだが…中々の男前だ。

「あの…私の///」
珠紀がしどろもどろと言葉が続かず何故か顔を真っ赤に染めている。

「俺は珠紀の男だ。文句あるか」
やるならやってやるぞと俺は既に戦闘体制だ。

「…珠紀の…男?」
初耳だと言わんばかりの態度の男に俺は、ますますと怒りを覚える。

「真弘先輩、違うんです」
珠紀が俺の様子を見て、慌てて男と俺の間に身体を滑らせる。

「何が違うんだ」
「そうだぞ?何が違うんだ」
俺と男の声が見事に重なる。

「誤解なんです」
「珠紀」
「落ちついて、説明しなさい」
俺と男から同時に責められた珠紀が落ち着こうと息を整えてから話し始めた。

「だから、お父さんなの」
「おとうさん?…」
「はい、おとうさんです」
「へっ…お前の…か?」
「そうですよ、それ以外に私のお父さんはいません」
「……」
「よく分からないけど…理解してもらえたようだね」
だけど珠紀の父親ならもう少し年齢が…上ではないのか?

 まだ完璧に信じられなくて、俺は二人の顔をじっとみくらべる。

似ている…確かに珠紀は父親似なのだということが改めてよくわかる。

「すみません、俺…勘違いしてましたっ」
ここは潔く謝るべきと俺は勢いよく頭を下げた。

「いいよ、気にしてないから…君が珠紀の彼氏なんだね」
始めまして、と珠紀の父親が笑顔で握手を求めてくる。

 俺は手を制服で拭いて、その手を握り返す。

「でもどうしてここに?」
珠紀は誤解が解けたなら何故ここに俺がいるのか不思議そうに尋ねてくる。

「………」
かっこわるくて本当のことなどいえるわけがない。

「浮気」
「!!」
「だと思ったんだ。君、可愛いとこあるんだね」
「かわいい…」
聞きなれない言葉に俺は愕然として…反復するように繰り返す。

 この俺が…かわいいだと?何をいって…

「そうでしょ、真弘先輩は、本当にかわいいんです」
「うん、そうみたいだね」
親子は俺のどんなところがかわいいのだとかを楽しそうに語りあっている。

 その勢いに言葉を挟むことのできず…

 俺だけが異様な会話についていけず…結局、呆然とその場に立ちつくしていたのだった。



 ―終わり





 * ひより様、お誕生日おめでとうございます。
   これからも素敵なお話を書かれるのを楽しみにしています。

                 『零れた雫』管理人 叉織姫












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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[緋色の欠片二次小説
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