緋色と翡翠雫の欠片


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遼×珠紀

こんにちは、今日は漸く更新できました。

私(はな)として久しぶりとなるCPとなりました。

気にいっていただけると嬉です。








                   作成者:はな













   












 煩く鳴く蝉の声をを聞きながら朝の少し気温の低い道を学校に向かう。

何時もは守護者に囲まれて、賑やかに登校する春日珠紀珍しく一人で駆け足で急いでいた。


早朝から祖母が風邪気味で心配で付いていたが、熱もないので『学校にいきなさい』という言葉で慌しく支度をして今に至るのである。

「遅刻しちゃうっ」
このままでは朝のホームルームに間に合わないと長い髪を手で押さえながら走るスピードを上げる。

 校門の近くまで近づいたとき何故か校内がざわついていて、この時間なら当たり前の光景かもしれないが釈然としないものを感じて、珠紀は首を傾げる。

 そろそろ予鈴のチャイムがなる頃なのに普段は疎らな生徒達がうろうろと学校内入り口を右往左往しているのでる。

珠紀は正門を潜り抜けると人の波に押されて中々前に進めない。

何が起きたのかよく分からないが何かを避けるように遠巻きにして、人垣が出来ていていた。

「すみません、通してくれませんか?」
人をかけ分け前方にたつ男子生徒に声をかけて珠紀は少しづつ進む。

 どこまで進んだのか珠紀に気づいたクラスメイ
トが、驚いて腕を掴んだ。

「春日っ」
「?はい」
「あいつを何とかしてくれ」
「あいつ?」
誰の事かと珠紀は分からず聞き返す。

「見たらわかるさ」
「・・・・・・っ」
男子生徒の言葉のままに前を見た珠紀は一瞬声がでなかった。

 灰色の頭いや髪をした男が下足場所近くで足を組んで座りこんでいた。

鋭い視線を周囲に撒き散らして、無差別に威嚇している。

眼光だけで人を殺しかねない殺意さえ伺わせて男はその場を陣取っているのである。

 そういえば真弘先輩や祐一先輩はもうこの学校にはいないのだ。

 この春にこの学校を卒業していたのだ。

唯一対抗できる鬼崎拓磨はこんな時に限って、ここにはいないらしく何とか宥めてくれる犬戒慎司君は社会科見学にでていていないのだ。

 どうしてこんな時にと思わなくもないが、珠紀はピョンピョンと上に跳ねながら息を吸い込んだ。

「遼っ!」
大きな声を出して、珠紀は男の名を叫んだ。

 途端に集まる周囲の視線に恥ずかしいのを抑えてその男狗谷遼を睨む。

「やっと飼い主の登場だ」
「躾がなってないぞ」
などと見知らぬ生徒達から苦情を言われた珠紀はすみませんと謝るしかない。

 珠紀の声を聞きつけた遼は素早く立ち上がると瞬きする間もなく目の前に現れて軽々と抱き上げた。
 
「遅い」
遼は珠紀の体を抱きしめて、胸元に頬ずりする。

 くんくんと鼻を鳴らして遼は珠紀の匂いを堪能する。

「きゃどこを嗅ぐのよ」
ぽかりと珠紀は遼の頭を叩く。

「いくぞ」
低く遼が声を出すと珠紀の許可も取らずに抱きかかえたまま駆け出した。

「・・・っ」
珠紀は声さえ出せずにただ遼の頭をぎゅと掴む。

抵抗する隙さえあたえぬ早業で遼は人気のない場所まで駆けぬけ珠紀をそっと降ろして抱きしめなおす。

「遼…」
珠紀はここまで来て今更どうにかなるものではないことを理解していてもやはり抗議だけはしたい。

「お前が悪い」
それに対して、遼は悪びるわけでもなく逆に珠紀を責める。

「どうして私が悪いの?」
それを言うのは私の台詞だと珠紀は問い返す。

「三日だ」
「三日?」
「お前に触れることが出来なかった」
「?」
ますます不明瞭になって珠紀は目線だけで遼に答えを促す。

「先一昨日はクラス委員の仕事が忙しいと避けられた」
「…」
「一昨日は美鶴が具合が悪いと休憩時間の度に電話に取られた」
「……」
「昨日は昨日で…」
「分かったから…もういいでしょ」
遼の言いたいことはよくわかったと珠紀は大きな溜息を付く。

「わかってないお前は俺がどれほど…」
むぐと珠紀が遼の口元を押さえる。

「飼い主の責任を果たせばいいんでしょ」
「そうだ。飼い主は一度飼ったら最後まで責任をとらないとな」
珠紀の手を離して、そのままぺろりと遼は舐める。

「…ごめん」
「だったらかまえ俺が寂しくないようにな」
俺を甘やかせて、かまいたおせと遼は珠紀の項に顔を埋める。

 くんくんと鼻をならして、珠紀の甘いいい匂いを肺一杯に吸い込んだ。

「躾って難しいね」
珠紀は遼の頭を撫ぜて、背中まで優しく擦りそっと抱きしめた。

「何を今更、俺は離れてなどやらないからな」
撫ぜてくれる手が嬉しくて、その上珠紀に抱きしめられる心地よさに遼は恍惚に浸る。

「捨てられるわけないでしょう」
遼を心から愛しているのに離れるなて考えられないと珠紀は思う。

「捨てられても帰ってくるさ、喩え地の果てだろうとな」
珠紀の頭に手を当てて引き寄せ、その唇にキスをせがむ。

 珠紀は待ち侘びる遼の唇に口付けた。

思いが伝わるように、偽りのない気持ちが届くように珠紀は遼を抱きしめる。

「一生お前は俺のものだ。俺だけの…玉依姫だ」
好きだと愛してると遼は珠紀を更に引き寄せて、口腔を愛撫して舌を絡め取る。

 時には我侭で時には甘い恋人に珠紀は遼のされるがままに受け入れる。

『これは私が望んで手に入れた人だからこれからも貴方の傍にいさせてね』
と珠紀は遼に限りない愛情を約束する。

 でも…

「遼…学校いくよ」
「……」
「いかないと…本気で別れるわよ」
「…わかった」
これとそれとは別物なのだと珠紀は笑顔を浮かべた。

 後少しだけは遼の専属で独占させてあげるね。





 ―終











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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[緋色の欠片二次小説
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