緋色と翡翠雫の欠片


スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 拓磨×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 真弘×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 祐一×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 卓×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 慎司×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 遼×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 凛×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png ケテル×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 美鶴×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png パラレル 
もくじ  3kaku_s_L.png 晶×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 克彦×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 小太郎×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 亮司×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 陸×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 御子柴圭×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png その他×主人公
もくじ  3kaku_s_L.png 日記
もくじ  3kaku_s_L.png 作品リスト一覧
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
  ↑記事冒頭へ  
←華麗に復活?    →更新をしばらく停止します。
*Edit TB(-) | CO(-) 

祐一×珠紀

轍の澱

 永らく更新停滞…それでも温かいメールが届き嬉しい限りの管理人ひよりはなです。

更新停滞理由は祖父の入院そして…桜を楽しみにしていて…花見を計画していて…退院したら大好きな山登りにみんなで行こうと約束していたのに…それは全て夢幻で終わりました。

あんなにお見舞いに毎日通っていたのに…卒業式の日に私が来るのを待つことが出来ずに…前の日明日来るから、待っててねというとうんと首を下げて約束したのに…祖父は祖母や叔母に見取られて…永眠しました。

私は祖父が亡くなるとき卒業式で校歌を歌い先生や友達と別れを惜しんでいました。どうしてもっと早くに病院にいかなかったのか…と後悔して祖父の亡骸に縋り付き泣き続けました。

祖母に…もう辛い事も痛いこともされなくて済んだからと…もうゆっくりやすませてやろうといわれ抱きしめられました。

祖母達は私が来るまで病院で主治医の先生と私が来るのを待っていてくれたのです。

私の前で先生が日付と時間をいいご臨終ですといいました。

その声に私達はまた祖父にしがみつき嗚咽を咽び泣きながら祖父の死を受け入れる事が出来ませんでした。

どうして死んだのか、どうして待っててくれなかったのか今でも涙が出て悲しくてなりません。

そんな状態でお話を書く意欲もなくただ月日が過ぎるのを移り行く季節を眺めて、新しい生活を始めています。

でも…悲しんでいたら祖父に笑われる何よりも明るく楽しい祖父でした。

祖父の変わりにみんなで祖父の写真を持って山に登りました。山頂からおじいちゃん山に来たよ見てますかと空を眺めながらみんなでお弁当を食べました。

その日は快晴で前の日まで雨ばかり続いたのが嘘のようでした。

一緒に祖父も共に山に登ったんだといまでも思っております。無事に四十九日も過ぎました。残された祖母は大丈夫ですと祖父の仏壇の前で呟いております。沢山の孫に囲まれた祖母は少しづつ悲しみから立ち直ってきているようです。

私事で申し訳ありません暗い話になってしまいましたが、私も書く勇気が出てきました。まだ、不安定な私ですが、更新再開します。

復帰、第一作は『轍の澱』祐一×珠紀でお送りします。応援してくださった全ての人に捧げます。



                                 作成者 はな(華)

*アドレス請求お待ちの方数日中には返信します(今までPCの前に座れなかった為と理解してくれると嬉しいです)






 


    轍の澱










  昨日見た夢は…不可解極まりに満ちていて返す返すも腹立たしい。

  だが、この場合正確にいうなれば不可解ではなく不快というのが正しいのかもしれない…




 夢見が悪いわけではないが…いつも以上にうとうととする。

足は確かに動いてはいるのだろうが…視界が悪い。

朝日がまぶしく眩暈がする…誰かが肩を叩いているが…

「っ…祐一って呼んでんじゃないか、この馬鹿面下げてるなっっ」
大声が耳をひっぱられながら俺の頭に木霊する。

「……」
叫んだ奴に意識が行けば…

「…馬鹿はお前だ、真弘」
「うるせって、馬鹿と言うな馬鹿と…」
公衆の面前でとぶつぶつ口を尖らせて、真弘は腕を組んでいる。

「馬鹿は馬鹿だろ?」
黙れと真弘は俺の口を塞ぎにかかる。

「もういいだろうが…全く朝ぱらからふらふらと…」
寝ぼけてんじゃねぇと真弘がまだ文句を言い続けている。

「おはよ…」
「いまさらいってんじゃね」
「……」
俺は知らない間にずいぶんと話し掛けられていた事に気付いたが今更という気分で真弘を見つめた。

「それで…どかしたのか?」
いつになく真剣な顔で真弘が俺を見上げる。

「別に…なにもない」
「嘘つくなよな。みえみえなんだよお前は…」
俺は騙されないと何年の付き合いだと真弘は喋り続けている…やはり、真弘が口から産まれたというのは真実かもしれない。

「おい、無視するな」
何様のつもりだお前はと、この俺様を…真弘の偉そうな言葉だ続いている。

「だから何もない」
お前が気にするようなことは何も起きてはいないと俺は真弘の顔を見下ろした。

「嘘じゃないだろうな?」
「ああ」
ならもいういわねぇと真弘は俺の背中を盛大に叩いて走り出した。

「遅刻するぞっ~」
肩越しに振り返って大声で真弘が叫んでいる。

 俺はその背中を追いかけるように歩き出した。

 そう…これはあくまで夢の話なのだ…と心の中で呟きながら…






 昼休みいつものようにいつものメンバーが屋上の上に陣取っている。

「遅かったな、祐一」
朝と同じような笑顔の真弘が箸を片手に振り回す。

「やめてくださいよ、真弘先輩」
箸の汚れが飛んできますと拓磨が顔を顰めている。

「祐一先輩」
慎司がふわりと微笑んで、真弘が飛ばした汚れを避けている。

器用なものだと俺は思わず感心してしまうほどだ。

「?」
いつもそんな真弘をたしなめているはずの姿が見当たらない。

「珠紀ですか?」
もしかしてと拓磨は片方の眉を僅かに顰めた俺を注意深く見つけて声をかける。

「何かあったのか?」
普段なら俺達よりも先に来てお弁当を広げているはずの珠紀の姿がなかったのだ。

「いや、あの…」
拓磨が言いにくそうに言い澱む。

「珠紀先輩なら遅れますっていってましたよ?」
慎司が拓磨の言葉を引き継いで答えてくれるが…明らかに拓磨の顔が安堵している。

「拓磨…」
俺の背後で狐火が青白い炎を揺らめかせる。

「…あっ…それは…」
と途端に動揺した拓磨が真弘を見つめる。

「真弘」
じろりと真弘を眼ね付ければ…

「拓磨、俺にふるな」
真弘はじりじりと後ろに後退しながら拓磨を睨みつける。

「…だめっス、俺には祐一先輩を誤魔化すのは…」
「!拓磨先輩っ」
慎司が慌てて拓磨を止めたのだが…

「慎司」
「はいっ」
真弘から視線を慎司に向ければ…慌てて慎司は姿勢を改める。

「もういいよ、俺がいう」
真弘が隠せるわけがなかったといいながらぽりぽりと頭をかく。

「呼び出されたんだよ…」
「誰に」
俺の声が一段と低くなる。

「俺達の生徒会長だよ」
ああっいっちまったと真弘は盛大にため息をつく。

「生徒会長…」
俺は品行方正の鏡だといわれていた男を思い出す。

確か同じ三年男子で、教師達に褒め称えられていた姿を思い出す。

「珠紀に何の用事なんだ?」
珠紀と生徒会長が繋がらなくて、首を傾げる。

「好きなんだとよ」
「誰が?」
「だからお堅い生徒会長様がだよ、一目惚れなんだとよ」
これが笑わずにいられるかと真弘がはき捨てる。

「俺は珠紀と付き合っていたと思うが…」
珠紀は俺の恋人だそれを知らない訳が無い。

「そうだよ、でも好きなんだと思いつめた顔で俺のところに泣きついてきたから…」
「何故お前なんだ真弘」
「恋人のお前に相談できるか」
「…なら何故…」
俺は真弘の行動が良く分からない。

「恋する男の気持ちはよく分かるんだよ」
くそっと真弘が毒付く。

「まさかその男と珠紀を二人だけにさせているのか?」
信じられないと俺は踵を返す。

「馬鹿、幾ら俺でもそんなことするか」
「なら…」
「珍しく狗谷が気付かれずに付いてるよ」
だから心配するなと真弘が笑う。

「狗谷だと・・」
俺は急いでその場を駆け出した。

「祐一―っ」
真弘ガ叫んでいるが気にしている余裕もない。

 まさか夢…正夢なのか?

俺の頭の中ではアノ不快な夢が頭をもたげていた。






 朝方というわけではないと思う。

 それでも寝苦しい事はべたつく汗でわかっていた。

珠紀が男と楽しそうに笑っていた。

 その男は誰だと背を向けている男がゆっくりと振り返る。

【狗谷】

『珠紀は俺がもらう』

 狗谷が勝ち誇ったように珠紀の肩を引き寄せる。

【珠紀】

『ごめんさい、私…』

 珠紀が顔を伏せて狗谷の胸に…

【珠紀、嘘だ…嘘と】

『これが現実だろ』

 狗谷が珠紀の頤に指を這わせて引き上げる。

自然と重なり合う二人に…俺は嘘だと叫び続けていた。


「嘘だ―っっ!」
俺は自分の声で飛び起きたのだ。

 嘘…これは夢だ…現実ではないんだと俺は自分に言い聞かせたいた。



 これが夢の全てで…朝から俺の寝不足の原因でもあった。

 まさにその夢のように狗谷と珠紀が…そう思うと俺は駆け出さずにはいられなかったのである。






 俺は珠紀の姿を求めて校内を走り回る。

漸くその姿を見つければ…狗谷の隣で珠紀が…

珠紀と声をかける前に狗谷が珠紀を引き寄せた。

夢が…現実に…

 だが良く見れば珠紀は泣いているようだ。

狗谷は珠紀を慰めようとてしているのだ。

許せるわけがない、許せないのだ、それでも…だから…


 ――触るな、それは俺のものだ――


突然激しい怒りが体中を突き抜ける。

 それは俺のものだと怒りで我を失いそうになる。

「ありがと…」
もいいいよと俺が暴走する前に珠紀が狗谷の傍から身を引いた。

「もういいのか?」
狗谷は珠紀に気遣うように話しかける。

「うん、気持ちは嬉しいけれど…」
「ふん、やはり狐邑がいいか…」
「どうしてそこに祐一先輩が出るの」
「狐邑と付き合っているんだろ」
「///そうだけど///」
珠紀が顔を真っ赤に染めて俯いた。

「惚気話は聞かないからな」
狗谷はそういうと珠紀を置いてすたすたと歩き出した。

「遼の馬鹿///」
珠紀は渋々その後を付いていく。

 俺は二人の背中を掛ける言葉も無くじっと見送る。

珠紀が俺を思う気持ちを疑ったことは一度もはなかった。

 それでもこんなにも心を乱してしまうのは…俺が珠紀を本気で愛しているからなのか…

恋をしたことが全く無くまた経験したことがなかったから…これは初めての恋だから…

 こんなにも不安で…愛した相手にこれほどまで己を失う諸さがあるとは…今更ながらに思い知らされた気分だった。

多分自分は考えた以上に…珠紀に溺れているのだと…気がついてしまったのだ。

「もう…離してやれない…」
俺は珠紀を自分に雁字搦めに縛り付けてでも絶対離してやる事が出来ないと悟ってしまった。

真弘がいった恋する男の気持ちが今になって漸く理解することが出来たのだ。




 放課後、珠紀を連れてこの気持ちを打ち明けよう。

例え死が二人が分かつとしても死してなお離してやれない事を…珠紀の体に心に刻み付ける事を…

俺は深い愉悦に心を委ねて…幸せな笑みを自然に浮べたのだった。




―終


スポンサーサイト
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 拓磨×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 真弘×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 祐一×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 卓×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 慎司×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 遼×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 凛×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png ケテル×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 美鶴×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png パラレル 
もくじ  3kaku_s_L.png 晶×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 克彦×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 小太郎×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 亮司×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 陸×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 御子柴圭×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png その他×主人公
もくじ  3kaku_s_L.png 日記
もくじ  3kaku_s_L.png 作品リスト一覧
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
  ↑記事冒頭へ  
←華麗に復活?    →更新をしばらく停止します。
*Edit TB(-) | CO(-) 
ジャンル:[小説・文学] テーマ:[緋色の欠片二次小説
  ↑記事冒頭へ  
←華麗に復活?    →更新をしばらく停止します。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。