緋色と翡翠雫の欠片


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拓磨×珠紀

好きなのは?

新年明けまして、おめでとうございます。

お久し振りの管理人華です。

何かと忙しい毎日で更新が途絶えております。申し訳ありません。(ペコリ)

久々の更新です。新年第一作品は『好きなのは?』です。





 好きなのは?









 それはクラスに馴染んだころのことだった。

「ねえ、春日さんは誰が一番好きなの?」
クラスメイトの一人が移動教室に向かう途中私に話しかけてきた。

「?」
拓磨が守護者の仕事でいないことで普段聞けないことが聞けると踏んだらしいのだが…

 私のその唐突な質問に反応しきれず首を傾げる。

「だから、春日さんいつも決った人達といるでしょ?」
それでも懲りずにクラスメイトは私のすぐそばまで来て視線を向けてくる。

 決った人達と言うと拓磨や真弘先輩それに祐一先輩に慎司君という事だろうか?

「あの…それは、拓磨や先輩達それに後輩の慎司君のこと?」
「そうよ、他に誰かいるの?」
 クラスメイトの素晴らしい回答とそれとも他にいるのと?逆に聞き返された。

「ほかにというか…あと一人いるけど…」
私は守護者は五人いるんだから仲間はずれにするのもどうかと思う。

「それ誰?ねぇ聞かせてよ」
「うん、大蛇卓さんこの学校の卒業生だよ」
「かっこいい人?」
クラスメイトの目が輝いている。

「見たことあると思うけど…ほら背の高い和服美人?」
「男の人だよね?」
「うん、間違いなく」
「そう、ならいいわ。それでそれで」
気がつけば私の周りにクラスの女子達が輪を作っていた。

「それでといわれても…大人の人だから…」
私はどう説明していいのか解らない。

「なら話しを戻すけど…春日さんが一番好きな人は誰なの?教えてよ」
教えて教えて他の女子からも問い詰められる。

「それは……」
私が答えに詰まっていると…

 予鈴のチャイムが鳴り響く。

「授業に遅れるよ?」
私は救いの神とばかりに女子の囲みを破り駆け出した。

「春日さん――」
と背中で声が聞こえたが私は振り返らずに移動教室に飛び込んだ。




   ☆ ☆ ☆





「誰が一番好きだと?」
「聞けませんでしたね」
「詰めが甘い」
なにやら陰に隠れた怪しげな三人組み。

「………」
珠紀に追いついた拓磨が珠紀に気付かれないように廊下の壁に張り付く守護者達を見つけた。

 そこからこの話は始まった。

声を上げかけた拓磨の口を俊敏な動作で真弘が塞ぎ慎司が言霊を使い拓磨の体を硬直させた。

見事な連携プレイだ。

 そして、止めが祐一先輩で拓磨の体を廊下の床に転がしたのだ。

わけも分からずに拓磨は抵抗したが、がっちりと真弘先輩に口を塞がれて身動きすらできない。

 そんな所に聞こえてきた珠紀達の会話に拓磨は目を大きく見開く。

『なんだ?何の話しをしているんだ』
ぼそぼそと会話はすすんでいるのだが、拓磨達には人の常識が通用しない。

 なんといっても守護者は、すこぶる聴覚がよかったりする。

ひそひそ話もくっきりはっきり聞こえたりするのだ。

 «なら話しを戻すけど…春日さんが一番好きな人は誰なの?教えてよ»
 «それは……»

クラスメイトの好機に満ちた心の声まで聞こえてくると珠紀の返答がドキドキと鼓動を跳ねさせて届いてきた。

ムガムガと拓磨は途端に呪縛を解き放つように暴れだす。

『言うな、言うんじゃないっ!』
拓磨は心の底から叫んでいた。

 拓磨の声が届いたのかそこへ予鈴のチャイムが鳴り響く。

 «授業に遅れるよ?»
 «春日さん――»

珠紀はクラスメイト達を振り切り追撃はそこで終わったのだ。

『助かった…』
拓磨はほっと胸を撫で下ろす。

「くそ、きけなかったじゃねぇかよ」
「…やはり詰めが甘いようだな」
「珠紀先輩…」
真弘、祐一、慎司の三人はがっかりとしたように誰もいなくなった廊下に姿を現す。

 漸く自由になった体の拓磨は急いで立ち上がると誇りも落とさず声を上げる。

「いい加減にしてくださいよ~」
拓磨は一歩間違えば、今流行のストーカーになりそうな人達にがくりと肩を落とす。

「よし次の作戦だ」
「決行か」
「はい」
拓磨の話しを完全無視して、なにやらすでに新しい方法を考えていたらしく大きく頷く一行に拓磨は涙が出そうだ。

 どうせこの騒ぎもクラスメイト達を煽ったのもこの人達の仕業のようだ。

「いくぞ」
「……」
「了解です」
拓磨を捨てて走り出す真弘達に拓磨は身の安全を講じる必要がでてきたようだ。

 完全に姿が消えたのを確認してから拓磨は仕方なさそうに頭をかく。

「いえるわけねぇよな?俺が珠紀と付き合ってるなんてよ」
殺される自分が容易く想像できて、拓磨はこれからどうするかを珠紀と緊急に相談しようと決めたのであった。

 いまや風前の灯火の我が身を嘆いたところで珠紀を絶対手放すものかと心に誓ったのである。




 ―完




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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[緋色の欠片二次小説
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