緋色と翡翠雫の欠片


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祐一×珠紀

零れた雫、叉織璃姫様へ

 
叉織璃姫様へ

零れた雫サイト開設おめでとうございます!

このたび、サイト開設の記念として祐一×珠紀の『嫉妬』を贈ります。

へたですが、気に入ってくれれば嬉しいです。

今回の話はひよりが書きます。

管理人 はな、ひよりより




嫉妬









ミーン ミーン

強い日差しでセミが鳴くと今は夏だと思い知らされる。

「おい珠紀、今日も弁当持ってきたんだろうな」
「当然。お弁当持ってこないと遼、学校に来ないし」


そんな中、暑いのにも関わらず鬼斬丸との戦いで仲間になった六人目の守護者―狗谷遼はこの季封村の玉依姫―春日珠紀にべたべたとくっついている。

 この見慣れたやり取りに今は誰も止めることはしない。

「おいやめろよ灰色頭」
「なんだと赤頭」

だが、一番目の守護者―鬼崎拓磨が制止の声をかけると遼は目つきを変え拓磨を睨む。

「灰色頭言うな」
「おまえこそ赤頭言うな」
「そっちこそ」
「おまえこそな」

これを犬猿の仲というのだろうか会うたびににらみ合い、喧嘩を始める二人に珠紀は止めても無駄だということを身に着けていた。

「遅刻しそうだから行こうねー」

誰一人自分達以外の姿が見えなく焦りを覚え、2人の間に入って手で二人を止め遅刻すると促す。

「そういえば慎司は?」
「慎司君は今日、日直って言ってたから先に行ってると思うよ」

 ここにはいないが五人目の守護者―犬戒慎司は珠紀より一つしたの後輩、仲の悪い2人の喧嘩を止める役でもある。

「そうか」

ようやく歩き始め、校門が見え始めたところで予鈴のチャイムが鳴った。

「やばい、走るぞ」
「ちょっ、待ってよ!」
「珠紀、行くのやめようぜ」
「おい!変なこと言うなよ」
「変なことじゃないだろう」
「もういいから、早く!!」

遅刻すると言うのにまた喧嘩を始める二人に珠紀は怒鳴った。




黒板にチョークで文字を書いていく音と先生の教える声が重なり第二講義室に響く。

今、時計の針は11時55分を指している。

テストの合格を目指している生徒の中で一人だけ肘を突いているわけでもなくノートを広げていないわけでもないのに、ただ寝てるように動かない人物にだれも気にしない。

その人物は白い髪に美形とも言われる顔で人気を呼び寄せそうな姿だ。

だが、その人物―守護者三人目の狐邑祐一は目を閉じすー、すーと寝息を立てて寝ている。

チャイムが鳴ると祐一は目を開け、教科書類を鞄に入れ、代わりに中から水色の布で包まれたお弁当を持ち第二講義室を出た。

人がそこで立ち話したりしている廊下を進んでいき、下まで階段をおり人が滅多にくることのない庭に足を踏み入れ木の陰に入るベンチに腰掛ける。

人が誰もいないことを確認し、包みを解きお弁当のふたを開ける。

中には普通のおかずで作られた玉子焼きやトマト、梅干つきのごはんがあった。



お弁当です。食べてください。


お弁当を差し出した人物、珠紀の言葉と笑顔を思い浮かべ、微笑んだ。

おかずを口に入れ、食べると思いと愛情が染みてくるようにわかって嬉しくなる。

自分のためだけに作ってくれるとどんなに嬉しいかと募る思いに祐一はふと、珠紀の横に常にいる遼の姿が浮かび何か黒いものが集まっていくような気がした。

今は拓磨達と一緒に食べているんだろうかと考えてしまう。

珠紀と楽しく食べている姿が羨ましい。

そうして楽しいと思う昼は黒い思いでいつも終わる。

この黒いものは何だろうといつも思っていた。





「はぁー、やっと終わったー……ん?」

教室にはクーラといういいものは設置はされていなく、蒸し暑さだけが続く授業。

その授業がようやく終わり背伸びをしたところだった。

拓磨と慎司は先生に呼び出しをされているらしく、先に帰ってほしいと追われていたのだった。

校門を出たところ、好きな先輩の姿が見えたような気がした。

いるはずのない先輩の姿にもう一度目を擦り確かめると、本当に先輩の姿があった。

「せんぱ―――きゃっ、遼!?」

声をかけようとして後ろから抱きつかれ、振り返るとにやけた遼の顔があった。



今日は早く授業が終わり、急いで高校の校門で珠紀を待つことにしたところ声が聞こえ見ると珠紀に抱きついた遼の姿があった。

「……」
「祐一先輩!?」
「おい狐邑…」

その瞬間、俺の珠紀に触れるなと黒いものが大きくなりいつの間にか珠紀の手を握り、川の流れる音のところまで走っていた。

「祐一先輩!」
「珠紀…」

珠紀の声に手を離した。

「どうしたんですか?先輩変ですよ」
「………」

ようやく分かったような気がした。

珠紀と狗谷を離した瞬間黒いものが収まった。

これは、この黒いものは嫉妬だ。

俺は狗谷たちに嫉妬していたのだと分かった。

ずっと考えていて分からなかったのが、ようやく分かったのだ。

「珠紀。狗谷に弁当を作るのはやめてくれないか」
「先輩……でも、遼が来ないと先生に怒られるし…」

俺の前でほかの男の子とは言うな。

「俺の前でほかの男のことを言うな」
「先輩…」
「俺は珠紀が好きだ。愛している。だから俺の前で男の子とは言わないで欲しい」

会ったときから好きだった。

「先輩、それは―」
「嫉妬、という事だろう」
「先輩が…?」

信じられないという顔で俺を見た。

「こんな俺でも嫉妬はするんだ。俺は一人の男だから」
「………なんだか、嬉しいです」

珠紀は泣きそうな顔で言った。

「嬉しい?いや醜いだろう。他の男に嫉妬するのは」
「醜くなんかありません。私は嬉しいです」
「…そうか。ならいいんだ。だからあいつに弁当を作るのはやめてくれないか?」
「はい!」

 ー終わり


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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[緋色の欠片二次小説
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