緋色と翡翠雫の欠片


スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 拓磨×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 真弘×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 祐一×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 卓×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 慎司×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 遼×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 凛×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png ケテル×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 美鶴×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png パラレル 
もくじ  3kaku_s_L.png 晶×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 克彦×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 小太郎×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 亮司×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 陸×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 御子柴圭×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png その他×主人公
もくじ  3kaku_s_L.png 日記
もくじ  3kaku_s_L.png 作品リスト一覧
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
  ↑記事冒頭へ  
←彼の苦戦 ―祐一編―    →彼の苦戦 ー拓磨編―
*Edit TB(-) | CO(-) 

真弘×珠紀

彼の苦戦 ―真弘編―

お待たせしました、ホワイトDay第二弾真弘編です。

こんな調子で3月中で終わるのか心配ですが、ピッチをあげて、頑張りたいと思います。


                                         作成者 ひより




 彼の苦戦 ―真弘編―




今は危険な情況にある。

目の前には人という人があるものを目当てに凄い行列を作って並んでいる。

後ろも人が沢山並んでいる。

前は人で隠れて見えない。

人は全員男だ。

俺もそれに入って並んでいる。


「何で減らないんだよ」

並んでからは時間はある程度経っているのだが並んでいる前の男たちは一向に減らない。


この情況はどうみても危険だ。



何故こんな事になっているのかというと―――。






3月13日 ホワイトDayの前の日

男の人が贈ってくれた女の子にチョコを返す日の前。


明日に備えてチョコをどうにかする、という事だ。

チョコを返すというわけではないが、相手が手作りチョコだったので俺もチョコで返す事にした。

手作りは無理だ。男が料理など断じて無理だ。

慎司みたいに料理がうまいわけでもない。

無理という言葉が頭の中でくるくると回っている。

だが、あることを思いついたことによって無理という言葉からこんどは不安に変わる。

手作りが無理なら、あいつには悪いがチョコを買うという事になる。

お金には問題ないが、危ないと男の勘が言っている。

それが不安だ。

あくまでも男の勘だ。女の子の勘がどうではなく今日という日になにかが危ないと勘、警報機が頭の中で鳴っている。

でも、危ないからといって行かないわけではいけない。

不安と警報機を頭の外に振り払って、チョコを買いにいくべくある近くのデパートに向かった。


振り払ったつもりでも警報機は向かっている間、ずっと鳴りっ放しだった。

止めても無駄だろうと思い、無視をしていたが目的地についた途端激しく大きく鳴った。

頭がガンガンするのを我慢しながら目的の物が売っている店を探す。


そして求めている店を発見した。

目印は行列だった。

その行列を見た途端頭の中の警報機が音を立てて壊れた。

その店は格安でしかもとてもおいしいブランドのチョコを売っていた。

看板の横に紙が張られていた。



激安のおいしいチョコ!!お求めの方はいそいで並んでください。

       注意!! 早いもの勝ちです。



俺はその看板の見て、急いで行列にならんだ。






それから今の情況にある。

これで警報機の役割は終わったのだ。

このことで警報機の意味を理解した。

警報機はここではなく、村の店にいけばいいとわざわざ教えてくれていたのだ。

あぁ、警報機…すまなかった。

大人しく警報機にしたがって居ればよかったものの。

こうなっては遅い。

俺は意地でも頑張ってチョコを買い取るぞ!!と決心をした。


といったものの中々行列は進まない。

前の行列を見て、諦めて列から離れていく人も見えた。

並んでいるのも暇だから横を見ていると金髪碧眼の美人が俺の目の視界に入った。

「フィオナ先生!?」
美人がフィオナ先生だと知って駆け寄りたくなったが、並んでいるからうかつに列をでると初めから並ぶ事になるのでそこは抑えた。

「あら、こんにちわ鴉鳥君」
フィオナ先生は変わらずニコニコと美人の笑顔で挨拶する。

「こ、こんにちわ。め、珍しいですね。フィオナ先生と会うなんて」
フィオナ先生の前だとつい緊張して敬語になってしまう。ついで動揺している。

「そうね。鴉鳥君はチョコを買いに?」
フィオナ先生は俺が並んでいる行列の看板の横に張ってある紙を見て納得したように言った。

「はい」
俺はフィオナ先生の質問に頷く。

「たいへんね。…でも、こっちの方が早いわよ。一緒に来ない?」
その瞬間、心がドキと跳ねた。

「でも……」
足が一歩出そうとするのを抑える。

「それにこっちだと早く買えるわよ。どうする?鴉鳥君の自由にすればいいのよ」
フィオナ先生は試すように言う。


「……」
足がその列からでようとするとあいつの声が頭の中から聞こえた。

「真弘先輩!!受け取ってください。頑張って作ったんですから。まずいなんて言わせませんよ」

あいつ、珠紀は自信満々にそう言った。

「フィオナ先生。すみませんけど、俺あいつのために頑張るんです。だから…」

あいつの声を思い出して、俺は足を止めた。


あいつは俺のために頑張って作ったと言った。

だったら俺も頑張らないといけない。

こういうときに頑張らないと男がすたる。

誘惑に負けるようじゃあいつにチョコを渡す面が無い。

「いいのよ。鴉鳥君、分かっているから。頑張ってね」
フィオナ先生は俺の答えを聞いて、喜びながら手を振って帰った。

「フィオナ先生……あっ!もしかして…」
フィオナ先生の後ろ姿をぼっーと見ていると前が開いていたことに気付き前に進むと丁度前の人が終わったところで買おうとしたとき、驚いた。

「これが最後のチョコです。おめでとうございます!!これで売り切れです!!」
店の人がハンドベルを鳴らして大きな声で後ろに並んでいた人達に言った。

その店の人の声を聞いて、後ろに並んでいた人は残念そうな顔をしながら口々に少しだけ文句言いながら踵を返して帰っていった。

「よかった……」
俺はお金を払い、デパートを出て、バスに乗り込む。

「今日はなんだから色々あったような感じの日だったな」
悩んで、デパートに行って、並んで、フィオナ先生に誘われて…。

「でも、買えてよかったぜ」
俺は手元にある頑張って並んで買ったチョコを見る。

チョコの箱は丁寧に綺麗にラッピングされている。


「喜んでくれると嬉しいんだけどよ」

視線を窓の向こうに映す。

窓からは早咲きの桜が咲いている景色が見える。

桜を見ていると、春が足音を立てて近づいているんだなと分かる。


春か…。

俺は桜で埋め尽くされる山の風景を思い浮かべる。

村のあちらこちらに植えられた美しい桜の景色。

きっとあいつも目を輝かせて、よろこんでくれるにちがいない。

こんど桜が満開に咲いたら、あいつを誘って花見でも行こうかと考える。






辺りに誰も居ない事を確認してから俺は、教室で買ってきたチョコをあいつ珠紀に渡す。


めんとむかって渡すのはかなり恥ずかしいので顔をそらして、つきだすように渡した。

顔が凄く赤くなっているだろうこという事は、火照るように熱い事からも推察されるが、チョコをうけとったあいつの第一声は…


「嬉しいです。ありがとうございます真弘先輩」
彼女は、俺が二度惚れするほど綺麗に優しく微笑んでいた。

俺の苦労が報われた瞬間でもある。

「おっおうよ」
俺は照れ隠しのようにぶっきらぼうに笑い返すと並んで買ったかいがあったと心底思ったのだった


 

 ―END

スポンサーサイト
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 拓磨×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 真弘×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 祐一×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 卓×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 慎司×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 遼×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 凛×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png ケテル×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png 美鶴×珠紀
もくじ  3kaku_s_L.png パラレル 
もくじ  3kaku_s_L.png 晶×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 克彦×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 小太郎×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 亮司×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 陸×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png 御子柴圭×珠洲
もくじ  3kaku_s_L.png その他×主人公
もくじ  3kaku_s_L.png 日記
もくじ  3kaku_s_L.png 作品リスト一覧
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
  ↑記事冒頭へ  
←彼の苦戦 ―祐一編―    →彼の苦戦 ー拓磨編―
*Edit TB(-) | CO(-) 
ジャンル:[小説・文学] テーマ:[緋色の欠片二次小説
  ↑記事冒頭へ  
←彼の苦戦 ―祐一編―    →彼の苦戦 ー拓磨編―

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。