緋色と翡翠雫の欠片


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克彦×珠洲

ありえない情景 中編 克彦×珠洲


 サイト一周年記念として感謝祭と名うち連日更新を目指しての二日目です。

今日は克彦×珠洲で『ありえない情景』中編を更新です。

順調に行けば明日には後編(完結編)を更新予定です。

それでは、少しでも皆さまの気に入る克彦×珠洲でありますように願います。


                          管理人 作成者 はな





 

 混乱する私に後ろから声がかかる。

「どうしたの?珠洲」
「真緒姉さん…」
長い黒髪がとても綺麗な真緒姉さんが、私と壬生兄弟を交互に視線を送ると何か思い出したようだ。

「そうだわ、たしか今日からだったかしら」
頬に軽く手を当てた真緒姉さんが微笑む。

「はい、今日から弟ともどもよろしくお願いします。」
克彦さんは小太郎君の頭に手を置いて頭を下げた。

「……」
私はその光景をぽかりとした顔で眺め言葉も出ない。

「ところで、珠洲には何も?」
克彦さんがそんな私を呆れた顔で見ながら訊ねる。

「…そうだった。忙しくてまだ話しをしていなかったわ」
ごめんなさいと真緒姉さんが謝りながら私に詳しい話しをしてくれたのだった。


 簡単に話しをまとめれば、こういうことだ。

壬生兄弟が住むはずだった家で漏電がわかり古い家なのでこのさいだからと大掛かりなリフォームが行なわれる事になったのだ。

 しかし、突然住む家がなくなった2人は途方にくれた。

 そこに亮司さんがこの話しを聞きつけ真緒姉さんに相談したところ、じゃ家にくれば良いわ、部屋も沢山空いているしということになったのだ。

 その頃、卒業式のお手伝いなので忙しくしていた私には後で話せばいいということで今まで黙っていたのだそうだ。


「どうして、すぐに話してくれなかったの?真緒姉さん」
「だって、その方がおもしろそうだったんですもの」
驚いたでしょ?珠洲とちゃめっけにウインクして見せた真緒姉さん。

「…真緒姉さん…」
私はがくりと体から力が抜ける。

「…話はついたようだな」
なら早く案内しろと克彦さんが私達をうんざりとした様子で溜息をついた。




 家の中には真緒姉さんが笑顔で壬生兄弟を連れて行く。

私は、どうしても学校が休めないので気になりつつも家を出た。

隣を歩く陸と2人学校へと続く路をもくもくと歩く。

それでも沈黙は長く続かず。

「姉さん…」
「何?」
「黙っててごめん」
しゅんとした大きな弟を見上げ私は首を振る。

「いいのよ、真緒姉さんから口止めされてたんでしょ」
楽しそう口元に指を立てた真緒姉さんの顔が浮かぶ。

「…その方が姉さんが喜ぶはずだからと言われた」
やっぱり聞くんじゃなかったと陸が後悔してかぶりをふる。

「本当はね、すごく驚いて…それでもすごく嬉しくて…ほんとこまちゃうね」
くすくすと笑う私を見て陸が少し首を傾げる。

「怒っていないのか?」
「どうして怒るの?私喜んでるでしょ」
「…(なんだか気に喰わないな)」
ぼそりと何か陸が呟いたようだが、私には聞き取れない。

「陸?」
「何でもない、早く行こう晶さんが待ってる」
陸の言葉でいつもより遅れていることに気がついて、私は陸の手を掴んで走り出した。




 家の中はかなり広い。

真緒の後を付いて歩く克彦は先ほどの珠洲の顔を思い出して笑みを零す。

本当に珠洲は可愛い、目を大きく開けて克彦を見つめる珠洲を、本当はすぐにでも力一杯抱き締めたかった。

 だが、克彦のことを信じられないどうしてここにいるのと珠洲の目が悠然と語っていた。

 それが気に入らない。

 どうして、すぐに俺の胸に飛び込んでこないのかと…

『仮にもお前は俺の恋人だろ』というのが克彦の本音である。

 しかし、そこに現れたこの真緒の存在にその理由もすぐに分かって少しほっとした。

俺のことを迷惑だと思った訳ではないことに…安心したのだ。

まさか楽しみにしていたのが俺だけと言うのは、悔しいから。

素直になれない克彦の代わりに珠洲に喜びを表現してもらいたかったなどと今更言えるわけはないが…

「(早く帰ってこい、珠洲)」
何かいった?と真緒が振り返るが克彦は何もと澄まして見せた。

 克彦の真意など珠洲だけが知ればそれでいい話しなのだから、な。





 ー後編



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ジャンル:[小説・文学] テーマ:[緋色の欠片二次小説
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